
営業職に向いている人は、特別な才能や経験だけでなく、日々の努力やスキルの獲得が大きく影響しています。そのため、営業として仕事をしながら習得することも可能です。。
本記事では、営業職に向いている人の特徴を徹底的に解説し、さらに向いていない人に向けた改善方法もご紹介します。営業で結果を出すための秘訣を知り、キャリアアップに繋げていきましょう!
営業職に向いている人の特徴8つ
営業職に向いている人の主な特徴は以下の8つです。
- コミュニケーション能力が高い
- 常に明るく表情が豊か
- 相手の立場で考えられる
- 事前準備や気配りができる
- 打たれ強い
- 自己管理ができる
- 成長意欲がある
- 振り返りと改善ができる
これらの特徴を押さえておくことで、営業職において成功を収めやすくなるでしょう。
1.コミュニケーション能力が高い
営業職に向いている人の特徴として、最初に挙げられるのがコミュニケーション能力です。コミュニケーション能力は、営業職において欠かせないスキルといえます。
特に、お客様とお話をする中で信頼を勝ち取り、必要なニーズを聞き出す際に役立ちます。
コミュニケーション能力が高い人の特徴としては、以下の3点が挙げられます。
- 会話が好きで、話すことが得意
- 相手の話に耳を傾けて引き出すことができる
- 初対面でもすぐに親しくなれる
2.常に明るく表情が豊か
営業職に向いている人の特徴として、明るく表情が豊かであることもよく挙げられます。表情は相手からの印象を大きく左右します。そのため、常に明るい人であれば、顧客様から好印象を得られるでしょう。
暗く不愛想な人に比べて、表情豊かな人のほうが話しやすいのは明らかです。よって、より潜在的なニーズを聞き出せる可能性も高まるでしょう。
また、人の第一印象は3秒で決まるといわれていることから、出会いから明るく振舞うことにで、親しみやすさを与えることができます。
3.相手の立場で考えられる
相手の立場になって考えられることも、営業職に向いている人の特徴です。
自社の商材を売り込む際は、顧客様のニーズを具体的に把握する必要があります。よって、相手の立場に立つことができれば、顧客様が何を求めているのか、なぜ困っているのかを把握することができます。相手のニーズがわかれば、お客様に対して的確な提案を行うことも可能でしょう。
ただし、どのような説明をすれば心に響くかというところは、お客様一人一人異なります。よって、悩みを把握する時だけでなく、提案内容を説明するときにも、相手を理解しようとする姿勢が大切です。
4.事前準備や気配りができる
営業職に向いている人は、事前準備や気配りができるという特徴を持ちます。
もし、事前準備ができないまま商談の日を迎えてしまうと、お客様にとっても自分にとっても生産性のない時間となってしまいます。よって、商談を有意義なものにするためには、あらかじめお客様に対する情報収集をして、それに合わせた資料を作成することが大切です。
特に、自社商品を紹介する際は、お客様にもわかりやすく説明する気配りが必要です。自分が自社商品のことを熟知しているからといって説明を省かず、相手が求めている情報を考慮しながら提案していきましょう。
5.打たれ強い
また、営業職に向いている人は対顧客様の特徴だけでなく、自分自身に関しても打たれ強いという特徴をもっています。
特に営業職は外勤であることが多いため、体力が必要です。そして一日歩き回っても断られることや無駄足になる可能性もあることから、打たれ強いタフさを持つことが重要となります。
営業で感じやすいストレスの例として、以下のような事案が挙げられます。
- 取引先が迷惑そうな態度をとってくる
- 飛び込み営業で断られることが続く
- 営業成績がなかなか上がらない
6.自己管理ができる
自己管理ができる人も営業職に向いているといえます。なぜなら、自己管理ができる人は、より多くの業務に対応することができるからです。
営業の仕事は顧客対応だけでなく、アポ取り、発注、納品、アフターフォローなど多岐に亘ります。よって、タスク管理は必須となり、これができないと社内外に迷惑をかけてしまいます。
また、体力も必要とされるため体調管理を徹底することも必要です。多くの人と関わる仕事であるからこそ、常に体調には気を配るようにしましょう。
7.成長意欲がある
成長意欲があり、勉強熱心な人は営業に向いているといえます。
前提として、営業職は自社商品について理解していなければ顧客様に適切な提案をすることができません。また、紹介する商品によっては常に新しい知識をインプットすることが必要になる場合もあります。よって、成長し続ける姿勢が重要です。
また、競合他社や業界の動向も知っておくことが大切です。他社商品と比較しながら自社商品を訴求することができると、さらに魅力的な提案を行うことができるでしょう。
8.振り返りと改善ができる
営業職に向いている人の特徴として、振り返りと改善ができることも挙げられます。なぜなら、営業をする際の話し方や話す内容を振り返り、改善することで大きな成長に繋げることができるからです。
振り返りの際は自分だけでなく、上司や同僚からフィードバックをもらうことも大切です。第三者の目線をもらうことによって、自分では気づけない部分に気づくことができるでしょう。
ここでの振り返りと改善は継続的に行っていくことが重要になります。コツコツ努力をすることによって、顧客様からの信頼を獲得し契約に結びつけることができるでしょう。
【営業職の種類別】向いている人の特徴
営業職と一口に言っても、業種や種類によって様々な種類が存在します。そのため、営業職の中でも特に向いているもの、反対に向いていないものもあるかもしれません。
そこで、ここからは営業に向いている人について、営業の種類ごとに分けて詳しく解説していきます。
新規営業
新規営業とは、新しい顧客の開拓を行う営業です。初対面の人と話す機会が多いため、営業職の中でも特にコミュニケーション能力が求められる種類になります。
新規営業に向いている人の特徴は以下の通りです。
- マルチタスクに対応できる人
- 積極的に働き、成果を出したい人
- 臨機応変に対応できる人
新規顧客を獲得するためには、多くのタスクを並行して行わなければなりません。そのため、マルチタスクが得意で、より積極的な人が向いているといえるでしょう。
飛び込み営業
飛び込み営業とは、事前にアポを取らずに直接訪問する営業です。アポを取らないため、直接アプローチするタフさと、積極性が必要とされます。
飛び込み営業に向いている人の特徴は以下の通りです。
- 断られてもめげないポジティブな人
- 顧客様のニーズを瞬時に判断する洞察力を持つ人
- 清潔感のある身だしなみで良い第一印象を与えられる人
飛び込み営業は営業職の中でも特に断られる可能性が高い職種です。そのため、タフな人やポジティブな人が向いているといえます。
ルート営業
ルート営業とは、既存顧客を中心に行う営業です。既存顧客との関係性が重要になるため、相手の立場に立って考え、気配りをする能力が求められます。
ルート営業に向いている人の特徴は以下の通りです。
- 落ち着いた環境で働きたい人
- 相手の立場を考えて気配りすることにやりがいを感じる人
- 顧客様と円滑に関係性を築くことができる人
ルート営業は顧客様との関係性を第一に考えて行動しなければなりません。そのため、相手の立場を考えて気配りできる人が向いています。
個人営業
個人営業とは、個人の顧客様や個人営業のお店に対して行う営業です。法人相手よりも契約までにかかる時間が短く取引金額が少額になるため、短期間でアプローチし獲得件数を増やすことが必要とされます。
個人営業に向いている人の特徴は以下の通りです。
- 個人で不安を抱いている顧客様に連絡等をマメに行うことができる人
- 要望に対して迅速な対応ができる人
- 信頼関係を築くことが得意な人
個人営業は法人ではなくあくまで個人が相手となります。そのため、信頼関係を築き、安心を与えられる人が向いています。
法人営業
法人営業とは、企業や団体を相手にして行う営業です。企業を相手にする分、より論理的な説明や具体的なデータの活用が必要とされます。
法人営業に向いている人の特徴は以下の通りです。
- 論理的な思考力があり、データを用いて説明できる人
- 粘り強くアプローチできる人
- 柔軟な提案を行うことができる人
法人営業は、取引金額が高額になる分、交渉の難易度も上がります。そのため、数字を活用しながら、論理的で説得力のある説明ができる人が向いているでしょう。
営業職に向いていない人の性格
営業職は、その人の特徴によって向き不向きが分かれる職業です。ここからは営業職に向いていない人の特徴についてご紹介していきます。
話すのが得意ではない
営業職のメインは顧客様と会話を行うことです。そのため、話すことに苦手意識を持っている人は営業職に向いていない可能性があります。
以下に当てはまる人は、話すのが得意ではない可能性があります。
- 初対面の人と話すことが苦手な人
- 会話が途切れて気まずいと感じるときがある人
- 話が伝わりにくいと言われる人
- プライドが高い
営業職では、契約を勝ち取るために、理不尽な場面でも低姿勢で臨まなければならない場合があります。そのため、プライドが高く、上司や同僚からのアドバイスを受け入れられない人は、向いていない可能性があります。
以下に当てはまる人は、プライドが高く営業職に向いていないかもしれません。
自分が悪くない場合は低姿勢で対応したくないと思う人
- 自分のやり方に固執しやすい人
- 人からのアドバイスを素直に聞き入れられない人
- くじけやすい
営業職は他の職種に比べて断られることが圧倒的に多い仕事です。そのため、断られるたびに落ち込んでしまう人は向いていない可能性があります。
以下に当てはまる人は、くじけやすい傾向にあります。
- 上手くいかないとすぐに落ち込んでしまう人
- 失敗を引きずりやすい人
- ストレスを上手く発散できない人
⇨ 未経験でも営業職に転職できる?厳しい・きついといわれる理由ややりがいも合わせて解説
営業職に向いていない人はどうすればいい?
ここまで、営業職に向いている人・向いていない人の特徴を紹介してきました。では、営業職に向いていないと感じた場合、どうすればいいのでしょうか。
ここからは営業職が向いていないと感じる人におすすめのトレーニングをご紹介します。
自己分析を行う
まずは、自身の性格や能力、向き不向きを知ることが大切です。
営業職は業種によって種類が豊富にあります。そのため、自己分析をすることで自分に合った営業のスタイルを選ぶことができれば、向いていないと感じる人でも適応できる可能性があります。
特に、自身の強みや弱みを把握することによって、向いている営業の形が見えやすくなるでしょう。
ロープレをする
営業の練習にはロープレが効果的です。
ロープレとは、ロールプレイングの略で、現場に近しい場面を再現しその中で自分の役割を演じることによって実際の状況に応じた練習を行うことができます。
ロープレを行うことによって営業スキルの向上はもちろん、自社商品を紹介するうえで自分に足りていない知識に気づくことができます。そのため、本番で活用できる実践力が身につくでしょう。
場数をこなす
一通りロープレを行った後は、実際の営業を数多くこなすことが大切です。何度も挑戦し、改善することで成長することができます。
向いていないとどうしても営業をすることから一歩身を引いてしまうかもしれません。しかし、場数をこなすことで、コミュニケーション能力も向上し、営業に対する自信にも繋げることができます。ロープレで培ったスキルを活用して多くの営業をこなしていきましょう。
営業に向いている人の特徴まとめ
今回は、営業職に向いている人と向いていない人の特徴、そして向いていない人の対処法についてご紹介しました。営業職に向いているといっても、はじめから完璧にできる人はいません。
誰もがロープレをし、場数を踏むことによって日々技術を向上させています。そのため、営業職に向いていないと感じる人でもトレーニングをすれば、向き不向きを変えることが可能です。
自分で向き不向きが分からない人や、営業職に挑戦したいと考えている人は転職エージェントに相談することもおすすめです。適性に合った営業職を紹介してもらうことができます。
営業職が気になる人は、まず一歩踏み出してみてはいかがでしょうか。