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転職時に年収交渉はできる?交渉のタイミングや成功させるコツを徹底解説

今回の記事では、転職時の年収交渉を検討している方に、年収交渉をするタイミング、希望年収額の決定方法、年収交渉を成功させるコツ、年収交渉でやってはいけないNG例を一挙に紹介していきます。転職時の年収交渉について悩んでいる方は必見です。


転職時に年収交渉はできる?交渉のタイミングや成功させるコツを徹底解説


「転職で年収の交渉をして良いのかわからない・・・」
「年収交渉をするには、どうすれば良いのだろう・・・」

このような疑問や悩みを持っている方も多いのではないでしょうか?

今回の記事では、転職で年収の交渉ができるかをテーマに、

  • 年収交渉をする3つのタイミング
  • 希望年収額の決定方法
  • 年収交渉を成功させる3つのコツ
  • 年収交渉でやってはいけないNG例

などをわかりやすく解説します。転職時の年収交渉について悩んでいる方は必見です。

転職時に年収交渉はしてもいい?

転職時に給与アップを考える方も多いのではないでしょうか?

2016年にエン転職が実施したアンケートによると、実際に約20%の人が転職時に年収交渉をしたことがあり、転職活動中の年収交渉は基本的に可能です。ただし、年収交渉を成功させるためには、正しい交渉タイミングや方法を事前に確認し、入念に事前準備をしておくことが大切です。

年収交渉の3つのタイミング

転職時の年収交渉は、以下3つのタイミングが望ましいとされています。

  • 内定前
  • 内定後
  • 転職エージェント利用時

それぞれのタイミングでの適切な年収交渉の伝え方を知り、最適なタイミングを見極めましょう。

①内定前の年収交渉

基本的に一次面接や二次面接時などの際、面接官から希望年収について聞かれた場合は年収交渉をしても問題ないです。

ただし、面接時にいきなり自分から年収交渉を持ち出すのはNG。年収について話に上がっていないのに急にお金の話を持ち出してしまうと、給与アップ目当ての転職なのではないかと思われてしまう可能性があります。

相手に不快感を与えないためにも、面接官から希望年収について話をふられたときに年収交渉をするようにしましょう。

②内定後の年収交渉

内定をもらったら内定承諾前に採用担当者と面談をして、希望年収額を交渉をしましょう。内定をもらったということは、企業にとってはぜひ採用したい人材ということ。年収交渉をするのであれば一番有利なタイミングと言えます。

ただし、事前に希望年収を回答していたにも関わらず、それを撤回して明らかに高すぎる金額で交渉を行うことはNGです。企業側は希望年収を加味して採用すべきかどうかを判断することもあります。

内定をもらえたからといって事前に希望していた金額を大幅に上回るような交渉をするのはやめましょう。内定承諾をする前に採用担当者に入社意欲が高いということをしっかりと伝えた上で年収の交渉をすることをおすすめします。

③転職エージェントを活用した年収交渉

転職エージェントを利用している場合、事前に担当アドバイザーに希望年収額を伝えておくことができます。その情報をもとに、担当アドバイザーが企業に対して代わりに交渉を進めてくれます。

また、転職エージェントは業界や交渉方法に知見があるので、年収交渉だけでなく転職活動の進め方や履歴書等の提出書類のサポートも受けられます。転職が初めてだったり、自分で希望年収を伝えるのが不安という方は転職エージェントを利用するのがおすすめです。

年収交渉をスムーズに進める希望年収額の決め方

企業側と自分との間にミスマッチが生じないよう、年収交渉の際の提示金額は自分の希望額だけで考えるのではなく、業界の相場や自分のスキルを考慮して設定する必要があります。

相場からかけ離れた金額を提示してしまうと、交渉が失敗する可能性があるため注意が必要です。以下で年収を決める5つの金額設定方法を知って、正しい希望年収額を見積もりましょう。

①業界の相場を把握する

まずは、業界の年収の相場を把握してみましょう。業界や職種によって相場は全く異なります。転職を検討している業界や職種の平均年収をリサーチすることが大切です。
転職サイトや転職エージェントを利用することで希望する業界・業種の年収相場を把握することができます。転職サイトや転職エージェントによっては、自分の適正年収や市場価値を教えてくれることも。

②地域の相場を把握する

地域の相場を把握することも、年収の金額を決める際の判断材料となります。特に転職を希望する企業が今自分が住んでいる地域ではない場合、都道府県によって相場がかなり変わるため注意したいポイントです。

業界の相場を確認する手段と同様、転職サイトや転職エージェントを活用して希望する勤務地域の年収相場を把握しておきましょう。

③企業の平均年収を把握する

転職を希望する企業の平均年収を知ることで、希望年収額の目安が決めやすくなります。

転職したい企業の採用ページや転職サイトを確認してみましょう。転職サイトの口コミなどに企業の年収例が掲載されていることもあります。様々なサイトを見て回ることで大体の企業の年収を把握することができます。

④必要な生活費を確認する

自分の生活に必要な費用を確認し、その費用に見合った金額で年収額を決める方法もあります。現在の生活を変えず生活を送りたい場合、今までの収入より転職後の年収が下がってしまっては今までの生活を続けることが困難になってしまいますよね。

自分が生活していく上で現状どれくらいのお金がかかっているのか、住宅ローンや、教育費、介護費などの必要な生活費を確認してみましょう。

⑤自分のスキルを考慮する

自分のスキルの価値を把握することも大切です。自分のスキルが生かせる職業の平均年収額などを調べてみることで、自分の現状のスキルにあった年収が見えてくるはずです。

転職サイトや転職エージェントを活用して、自分が持っているスキルの価値を把握したうえで希望年収額を決定しましょう。

年収交渉に必要な事前準備

希望の年収額が決まったら、年収交渉を成功させるための事前準備を行うことが大切です。交渉までに何を準備すれば良いのでしょうか?ここでは年収交渉に必要な事前準備を紹介します。

提示額の根拠を論理的に準備する

なぜ、この年収を希望するのか、その根拠を論理的に伝えて採用担当者を納得させる必要があります。何の根拠もなしに希望年収額を伝えてしまうと相手も納得ができず、交渉が上手くいかない可能性が高くなってしまいます。

交渉を成功させるためにも、事前に自分のスキルや強みから算出できるデータや、業界や企業の平均年収データ等も用意しておくことなど、提示額の根拠付けをすることが重要です。

なぜその提示金額なのか?という疑問や問いに対して、相手が納得できるような根拠を具体的かつ分かりやすく説明できるように準備しておきましょう。

提示額は幅を持たせて設定する

最低限必要だと思う年収額から、自分が理想とする年収額で幅を持たせて設定することをおすすめします。例えば、「生活費を考慮すると最低500万円は必要だけど、現状の自分の強みをこの企業で活かせると思うので理想的には600万円ほしい。」といった感じです。

金額の幅があることで企業側も折り合いを付けやすくなり、交渉が上手く進む可能性があります。この際もそのレンジを設定した根拠を準備できていると安心です。

転職理由を明確にしておく

年収交渉を行う際は、転職理由を明確にしておきましょう。転職理由を明確にしておくことで、年収交渉がうまくいかなかった際の判断材料となります。転職理由が年収アップだけになってしまうと、お金のことしか考えていない人だと思われてしまい、年収交渉どころか内定がもらえなくなってしまうリスクが高まります。

特に志望度が高い企業の場合は、年収面以外の転職理由を明確に伝えられるよう準備しておきましょう。

年収交渉を成功させる3つのコツ

必要な事前準備を入念に行なったとしても年収交渉は必ず上手くいくとは限りません。
ここでは、実際に年収交渉を進めるにあたって、交渉を成功させるための3つのコツを紹介します。

マイルドな伝え方で交渉する

年収交渉を行う際は、できるだけマイルドな伝え方で交渉をしましょう。企業に貢献したいという気持ちをしっかり伝えた上で、適切なタイミングを見計らって低姿勢で伝えることがポイントです。

強気すぎたり、ドライな話し方で交渉してしまうと、面接官に不快感や不信感を与えてしまう可能性があるので注意が必要です。今後内定をもらえた場合の将来を考慮して、お互いが良好な関係であり続けられるよう優しく交渉を進めましょう。

直接対面で交渉する

年収交渉をする場合は、メールや電話などは避けて直接対面して交渉しましょう。直接顔をみて話すことで誠実さが伝わるためです。コロナ禍で直接対面での交渉が難しい場合は、オンラインで顔の見えるコミュニケーションツールなどを活用することをおすすめします。

他社の提示金額を利用する

他社から既に内定をもらっている場合、内定をもらった他社の提示金額を伝えることで交渉がしやすくなる可能性があります。

また、あなたが他社に転職させてしまうのはもったいないと思われる人材の場合、年収アップが期待できるかもしれません。他社からの提示額を利用することは年収交渉を成功させる手段の一つといえます。

年収交渉でやってはいけないNG例

年収交渉で誤った伝え方をしてしまうと、交渉が上手く進まない可能性があります。年収交渉でやってはいけないNG例を事前に確認して、交渉の失敗をしないよう気をつけましょう。

相場とかけ離れている

志望する業界や企業の年収相場とあまりにもかけ離れている希望年収額を提示してはいけません。お金目当ての転職であると誤認されないように事前に相場を調べておき、相場に合った年収額を提示するようにしましょう。


いきなり年収交渉する

面接時、聞かれてもないのにいきなり年収の交渉をしてはいけません。いきなり年収の話を持ち出してしまうことで、お金のことしか考えていない人だと採用担当者に思われてしまう可能性があります。

たとえ給与アップが目的の転職活動であったとしても、それを全面に出した態度をするのはNGです。質疑応答や面接官のほうから希望年収について聞かれた場合は素直に希望を伝えても問題ないです。

交渉で嘘をつく

年収交渉を成功させたいがために虚偽の実績や経歴を報告するのはやめましょう。結果交渉が成功したとしても後々バレてしまうと、企業の信頼を失ったり、懲戒解雇となる可能性があります。

採用面接は自分を試せる絶好の機会です。嘘などはつかず、ありのままのあなたを企業にアピールして交渉を成功させましょう。

年収交渉のリスク(注意点)

あまりにも高すぎる希望年収額を提示するなど度が過ぎる交渉をしてしまうと、内定を取り消されてしまう可能性があります。上述した、希望年収額の設定方法やNG例を押さえた上で交渉に臨みましょう。

年収交渉が上手くいかなかった場合

期待する年収額にならなかったとしても、福利厚生や手当などを加味すれば、以前の職場より総合的に良い待遇が受けられる可能性があります。希望通りにいかなくても、年収だけに囚われずにそのほかの面も考慮した上で、転職するかどうか判断することをおすすめします。

正しい方法やコツを押さえて年収交渉に挑戦しよう

転職活動において、年収交渉をすることは基本的に問題ありません。

今回解説した正しい交渉方法を押さえれば、交渉をスムーズに進めることができるしょう。
また、NG例や注意点まで事前にチェックすることで、交渉の失敗要因を未然に防ぐことができます。

転職は自身のキャリアを決める重要なイベントです。年収アップを希望する場合は、後々後悔しないように企業側との交渉にトライしましょう。

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