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地方転職が厳しい5つの理由とは?成功させるための対処法を解説

地方転職が厳しいと言われる5つの理由を解説します。


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都会で働くことに憧れて地方を離れたり、その逆で都会育ちでそのまま就職したけれど、都会での働き方に疲れて地方転職を考えているという方も多いでしょう。

また気持ちの問題だけではなく、環境問題や災害への対策としても地方への移住を考えているという人が増えてきています。しかし実際には地方での転職活動が思っていたよりも厳しい…という現実を突きつけられる人も少なくありません。

厳しいと感じる理由は人それぞれですが、求人の探し方がわからなかったり、生活環境の問題などが挙げられるでしょう。

今回は厳しいと言われる地方転職の主な5つの理由や、そんな厳しい地方転職を成功させるためのポイント・対処法を解説していきます。地方転職で後悔しないためにも、ぜひ役立ててみてください。

データから見る地方転職の厳しさ

“地方で転職するのは厳しい”と思われている背景として、「そもそも地方には仕事や求人が少ないのでは?」というイメージがあります。

しかし、厚生労働省が発表した「一般職業紹介状況(令和2年1月分)」によると、令和2年1月の都道府県別の有効求人倍率において、最高は福井県の2.03%で東京都の1.96倍よりも上回っています。数字だけで見ると、東京都よりも福井県の方が仕事が見つけやすいということになり、地方には仕事がないというイメージが覆される結果となっています。

有効求人倍率は1倍を超えていれば就職や転職が難しい状況ではないとも言えるので、こういったデータから見ても、地方に仕事や求人自体がない訳ではないということが分かります。

ではなぜ地方での転職が厳しいと言われているのか?その理由について次でご紹介していきたいと思います。

地方転職が厳しいと言われる5つの理由

実際に地方転職しようとした時に、なぜなかなかうまくいかないのか、そして厳しいと言われるのか。その理由を5つご紹介していきたいと思います。

  • 企業が少ない
  • 選択できる仕事が少ない
  • 生活環境が合わない
  • 収入が低い
  • ニーズを理解できていない

1. 企業数が少ない

数多くの企業が進出している都心部に比べて、相対的に見てやはり地方は企業数が少ないという現状があります。場所によっては企業が多く存在している場合もありますが、専門職が求められていたりと転職のハードルが高い可能性があります。

そういった理由から、地方で転職活動をしようとしても自分が働きたい企業自体を探すのが厳しいということになり、そもそも企業数が少ないことが原因という結果になってしまうのです。

2. 選択できる仕事の幅が狭くて厳しい

求人自体が多い場合でも、募集されている業種や職種の幅が狭いため、なかなか希望の仕事を見つけることができない、つまり選択肢がなくて厳しいという場合もあります。

特に自然が豊かな地方になると、農業や畜産などに関連した求人が多かったり、自分のスキルを活かせる求人が無いことも。これは自分のスキルや転職を希望している業種と、その地域でのニーズが合っていないことから生まれている問題でもあるので、転職先の地域を変えてみたり、今までとは違う業種への転職を検討してみることで解消される場合もあります。

また、未経験でも歓迎される仕事はたくさんありますので、新たなキャリアに挑戦してみても良いかもしれません。

3. 生活環境が合わなくて厳しい

都会の喧騒に疲れ、自然豊かでストレスフリーな環境で働きたいと思っていたのに、実際に住んでみると想定よりもお店が少なかったり利便性が悪かったりと、生活環境が合わないこともあります。特に今までずっと都会で育ち生活してきた人にとって、地方での暮らしは最初こそ良く感じられるものの時間が経つと苦痛に感じてしまうことも珍しくありません。

都心部での生活では車は持たない方がいいと言われるほど徒歩圏内で買い物が済ませられたり、交通の便が良いことが多いですが、地方の場合は車がないと生活できないと言われる地域もあるほど、利便性が悪いと感じることがあります。

もちろん、場所によっては利便性の良い地域もあり、都心部と変わらない生活を送れることもありますが、これは事前のしっかりとしたリサーチが必要な部分になってきます。

地方でも田舎特有の人間関係やコミュニティなどの付き合いもあったりするので、安易に地方暮らしを決めてしまった結果、仕事以前に生活自体が嫌になってしまうケースもあり、地方転職のハードルを上げている原因のひとつになっているとも言えます。

4. 収入が低くて厳しい

同じ日本でも、都道府県や地域によって物価が異なるように、地方で働く場合、同じ仕事内容でも都心部の企業と比べて給料が低い場合が多いです。

実際、平均年収を比べてみると、1位は東京都で約620万円、2位は神奈川県で約560万円、3位の愛知県は約544万円となっており、上位は都心部で500万円を超えています。一方ワーストの方を見てみると45位宮崎県は約379万円、46位の沖縄県は約377万円、そして47位の青森県は371万円となっており、上位と下位でなんと200万円近くもの差が生まれていることが分かります。

それまで都心部でバリバリ仕事をしてそれなりの収入を得てきた人にとっては、同じ業種にもかかわらず収入が低くなってしまうことがネックになり、地方での転職に踏み切れないというパターンもあります。地方はその分物価が安かったりするというメリットもありますが、収入が減るのは不安という人にとっては厳しい問題となっています。

5. 地方転職者としてのニーズを理解できていない

地方への転職の際、どんな人材が求められているかもきちんと理解しておくことが大切です。地方では、1つのスキルに特化した人物よりも、色々な業務に臨機応変に対応できる人材が求められている傾向にあります。

また地方企業特有の「クライアントやメンバー同士での繋がりを大切にする」という姿勢から、コミュニケーション能力に長けており、すでに形成されているチームの輪を乱さない人が望ましいともされています。

都心部で働いている時よりも企業での行事が多かったり、プライベートでもコミュニケーションを取る必要があることも。こういった状況にも対応していけるかどうかもあらかじめ考えておきたいところです。

もちろん求められている人材の細かな条件はそれぞれの企業により異なりますが、自分自身の持っているスキルや経歴と、転職しようとしている企業のニーズが合っていないことには採用に繋がりません。

転職活動を行う前に自分自身を振り返ってみることと、希望の転職先のニーズの再確認作業も必要になります。

地方転職を成功させる3つの方法

ここまでは地方転職が厳しいと言われている理由についてご紹介してきました。ここからは、そんな地方転職を成功させる3つのポイントを見ていきたいと思います。

  • 転職エージェントを利用する
  • 副業を始めておく
  • 地域の情報収集をする

1. 転職エージェントを利用する

転職したい地域が出身地でもない場合、よく知らない地方の企業のことは分かりませんよね。そういう時は地方転職に特化した転職エージェントを活用することが何よりおすすめです。

仕事の紹介以前に、自分にどういう仕事が合っているのかということや、今のスキルがどのくらい役立つかなどを客観的に知ることもできます。転職エージェントはそういった情報を元におすすめの転職先を紹介してくれたり、その他にも様々なサポートを受けることができます。

転職が初めてで何をどうすればいいか分からないという方や、すでに地方への転職活動を行っているけれどうまくいかないという方はぜひ転職エージェントを利用してみてください。

2. 副業を始めておく

地方での転職に成功したとしても、仕事内容や収入面に不安がある場合やこれまでの生活の質を落としたくないと思う人は、事前に副業を始めておくと安心です。近年副業はかなりの盛り上がりを見せており、中には本業以上の収入を得ている人もいるほどです。本業以外の収入のあてがあると、地方に転職して収入が下がってしまったり、万が一仕事を辞めることになってもすぐに生活に困ることはありません。

副業の内容としては、場所を問わない物販やコンテンツ販売、何か資格などを保有していればライターやデザイナーといったスキル販売などにしておくと地方に行っても続けやすいです。これらは誰でも始めやすいというメリットがありますが、すぐに成果が上がるものばかりではないので、地方に行った時には軌道に乗って安定した収入を得られるように、転職前に早めから始めておくことがおすすめです。

それから転職先が副業OKかどうかも事前にしっかり確認しておきたいところです。

せっかく副業を始めて転職もできたのに、副業が禁止だったら努力が無駄になってしまいますよね。転職後も安定した収入を得るためにも、こういった部分の準備も抜かりなくしておきましょう。

3. 地域の情報収集をする

Uターン・Jターン転職とも言われますが、もともと地方出身の人が都会で働いた後に地方に戻って働くのであれば、ある程度地方での生活環境は想像できると思います。しかし、Iターン転職のように都会で生まれ育った人が地方転職を考える場合は、生活環境面で不安があると思います。

地方での転職活動を始める前に、その地域の生活環境が整っているかということや、移住支援があるかなど事前に調べておくと生活環境が合わずに失敗してしまうことを回避できます。特に移住支援は積極的に行っている自治体が増えており、住宅や仕事の斡旋や移住資金の援助などを受けられる場合もあります。それらの情報は市役所や区役所のホームページを見て確認しましょう。

もっと詳しい情報が知りたい場合は、実際にそこに移住した人の体験談をSNSなどで調べたりすることで参考にしやすいですし、気を付けておきたいポイントも知ることができます。もしその地域に友人や知り合いがいる場合は、積極的に生活事情を聞いておきましょう。

さらに情報を得るためには実際にその地域まで足を運び、可能なら数日間滞在してみることでもそこで生活する時のイメージがつきやすくなります。

仕事内容のことばかりではなく、生活をきちんと送っていけるかどうかの下調べも地方転職活動を行う上では大切は作業になります。

厳しいと言われる地方転職でも、事前の対策があれば対処できる

地方転職は勇気のいることでもありますが、勢いだけで現職を辞めてしまったり地方転職先を決めてしまうことはとても危険な行為であることが伝わったことかと思います。

地方転職活動を行う前に、自分自身の経歴や活かしたいスキルを振り返ることや、移住するかもしれない地域の情報をしっかり調べることが大事です。

地方でも求人自体は豊富にあり、ニーズに合っていればそれまでよりも高収入を得られる可能性もあります。そして地方での暮らしを満喫している転職経験者の方も多くいます。

地方転職を考えているけれど自分だけではどのように動けばいいのか分からない、どうすれば転職に成功できるのか悩んでいるという方は、ぜひ転職エージェントなどを利用し現状打破に役立ててください。

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