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地方就職のメリットは?都会から離れて働く魅力やデメリット

このページでは、地方就職のメリット・デメリットについて紹介しています。


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「一度は都会で就職したけど、地元で就職すればよかったと後悔している」
「都会から離れて静かに生活したい」
「地域活性の仕事に興味がある」

同じように地方就職を考えている人でも、その背景は様々です。

この記事では、上記のような地方就職を考えている人に、メリットや魅力、さらには地方就職をする上で生じるデメリットについて紹介しています。

地方就職をすることは人生における大きな決断。後悔のないよう、この記事で紹介しているメリットやデメリットをチェックし、しっかりと熟考してくださいね。

 

地方就職する人・地方移住する人はどれくらい?近年の動向をチェック

新卒の地方就職は増加傾向

株式会社マイナビ「2022年卒 大学生Uターン・地元就職に関する調査」によると、新卒で地元就職を希望する人の割合は2017年卒以来5年ぶりに増加。

約6割の学生が地元(Uターン含む)就職を希望していることがわかりました。背景には、就活面接のオンライン化が進み地元企業の面接を受けやすくなったことや、働く場所の自由度が高くなったことがあると考えられます。

 

地方移住希望者は、増加・若年化している

また、地方移住の相談を受け付けるふるさと回帰支援センターの調査によると、首都圏都市部の生活者のうち、「転居・移住に関心がある」、または「現在の生活圏での生活を続けることに違和感を持つことがある」と回答したのは 610 万人(推計)で、そのうち転居・移住先の候補地として地方を希望している人は 309 万人(推計)との結果が出ています。

また、実際にふるさと回帰支援センター(東京)の窓口に相談してきた人の年代は20代以下が全年代の19.9%、30代は過去最高の30.5%になりました。

40代以下で相談者全体の74.1%に達し、過去最高の割合になっています。これまでの相談者数の推移(年代別)は以下の通り。

 

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表1 相談者の年代(単一回答 n=6,332)/「ふるさと回帰支援センター」調べ
出典:https://www.chisou.go.jp/iikamo/column/column14.html

相談者の数は、2020年の新型コロナウィルス流行後は減少しているものの、それ以前は右肩上がりになっており、年代も若くなってることが伺えます。

 

地方就職のメリットは?
その魅力を紹介

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では、地方就職のメリットにはどんなものがあるのでしょうか。地方就職には主に次の3つのパターンがありますが、今回はそれぞれのメリットを紹介していきます。

 

  • パターン1:地元に戻って就職(転職)をする場合(Uターン就職)のメリット
  • パターン2:都会から地方企業に就職(転職)をする場合(Iターン就職)のメリット
  • パターン3:故郷に近いエリアで就職(転職)をする場合(Jターン就職)のメリット

 

共通するメリット

まずは全てのパターンに共通する地方就職のメリットを見ていきましょう。

 

物価が安い(特に家賃は顕著)

地方就職の大きなメリットとしてまず挙げられるのは、物価が安いという点。総務省が統計している「小売物価統計調査(構造編)年報 2020年」によると、最も物価の高い東京都の物価水準は,最も物価の低い宮崎県の1.10倍であることが明らかになっています。

特に家賃については、これが顕著です。例えば、移住したい都道府県ランキングで長年1位を取得している長野県と東京都の家賃相場を比較してみましょう。

※表は左右にスクロールできます。
    ワンルーム 1K/1DK 1LDK/2K/2DK 2LDK/3K/3DK 3LDK/4K~
東京都 千代田区 6.6万円 8.7万円 16.7万円 23.8万円 31.3万円
中央区 8.2万円 9.5万円 14.3万円 18.6万円 23.2万円
港区 7.5万円 9.6万円 17.5万円 24.5万円 31.9万円
長野県 長野市 4.5万円 4.3万円 5.6万円 6.4万円 7.4万円
松本市 5.8万円 5.8万円 6.0万円 6.2万円 6.4万円
上田市 4.4万円 4.3万円 5.4万円 6.1万円 7.0万円
※SUUMO公式サイトより抜粋。上記のデータは「SUUMO」に登録されている賃貸物件の賃料を元に独自の集計ロジックによって算出しています。

上記のように、家賃相場にはかなり大きな差があることがわかります。特に家族で移住する場合は、この差額が広がりますから、場合によっては都会で暮らすよりも年間100万円単位で家賃が安くなることもあります。

 

都市部と比較して通勤が楽

都内で通学・通勤をしたことがある人は、ラッシュ時の電車・バスの混雑具合も経験したことがあるのではないでしょうか。ひどい時は、駅員さんが乗客を電車内に押し込むといった光景も見られるほど。

リモートワークが普及して多少改善されているものの、まだまだ通勤・通学ラッシュや帰宅ラッシュの電車はつらいものですよね。「会社に行くまでに疲れてしまった」「行きの電車で体調が悪くなってしまった」というのもよくある話です。

地方就職の場合は車通勤が多く、また企業によってはオフィス近くに社員寮を構えている場合もあります。都会の通勤ラッシュに悩まされることなく、ストレス軽減に繋がるでしょう。

 

ここまでは、地方就職するすべての場合に共通するメリットを紹介してきました。続いては、それぞれのパターンごとのメリットを見ていきましょう。

 

パターン1:地元に戻って就職(転職)をする場合(Uターン就職)のメリット

一度首都圏に住んだものの、地元に戻って就職・または転職をすることをUターン就職と言います。この場合、慣れ親しんだ環境に戻ることで感じられるメリットが多くあります。

 

慣れ親しんだ地域に住めることでストレス軽減

地方移住にかかわらず、環境が変わると自分では気づかないうちストレスを感じてしまうもの。特に働く場所と住む場所が一度に変わってしまうと、人によっては大きな負担になってしまうかもしれません。

慣れ親しんだ地域に住めるUターン就職であれば、そんなストレスを軽減することに繋がります。

また、友人や家族とも会いやすくなるので、リフレッシュもしやすいでしょう。

 

ご両親が健在の場合、子育ての助けを得られる

最近では、夫婦共働きの世帯が増えており、子育てと仕事の両立は難しいという声も多くあります。

地元就職であれば、親に預けて仕事に行ったり、育児以外にも家事のサポートをしてもらえることで、生活の負担が大きく軽減されます。

また、子供が急に熱を出した場合や、学校が休校になってしまった場合にも、仕事を休むリスクを減らすことができます。

 

パターン2:首都圏から地方企業に就職(転職)をする場合(Iターン就職)のメリット

これまで首都圏暮らしていたものの、地方に移住して就職をすることをIターン就職といいます。この場合、都会での暮らしと比較すると様々なメリットを感じられるでしょう。

例えば、自然環境が豊かな場所であれば、都会では見れない星空、四季折々の風景も楽しむことができます。

また、都会よりも交通量が少ないので排気ガスによる空気の汚染も少ないです。美味しいきれいな空気を吸うことができ、健康にもつながるでしょう。

地方での暮らしは、時間の流れがどこか都会よりもゆっくりとしており、心に余裕のある生活をできることもメリットです。

 

パターン3:故郷に近いエリアで就職(転職)をする場合(Jターン就職)のメリット

Jターン就職の場合、Uターン就職やIターン就職と比較し、就職する企業の選択肢が多く、仕事を見つけやすいというメリットがあります。このあとの項目でも詳しく紹介しますが、地方就職の大きなデメリットは、やはり求人数が少ないこと。

故郷に帰りやすく、かつ仕事の選択肢を広げたいのであれば、Jターン就職はメリットが大きいでしょう。

 

後悔しないために考慮すべきポイントやデメリット

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ここまで地方就職のメリットについて紹介してきましたが、メリットだけ見て決めてしまうと、後悔することに繋がります。地方就職のデメリットもチェックし、あなたにとって最適な選択なのか考えてみましょう。

 

企業数・求人数が少ない

地方就職の大きなデメリットとしては、やはりこれが挙げられます。都会と比較して企業数が少ないため、求人数も少ないのが現状。

特に転職の場合、これまでのキャリアを生かすのが基本になるため、仕事を見つけるのがさらに難しくなってしまいます。

職種によっては難航する可能性もあるため、必ず仕事が決まってから移住するようにしましょう。

 

設備や環境(オフィス)が古い傾向がある

高層ビルのきれいなオフィスや、おしゃれなスーツに身を固めた人を見ると、自分の士気も高まるもの。こういった働き方や社会人に一度は憧れた人もいるのではないでしょうか。

しかし地方就職をする場合、このようなおしゃれなオフィス環境を見つけるのはなかなか難しいです。

また、企業によっては古い考えが残っていたり、デジタル化が進んでいないこともあるでしょう。

そういった環境で、自分自身が馴染めるのか・自分の考えるキャリアと一致しているのかは、よく考える必要があります。

もし地方就職を考えている人で、都会への憧れが捨てきれない・環境に馴染める自身がないという場合、いったん地方就職は思いとどまった方がいいかもしれません。

 

年収が低い傾向にある

地方就職をする場合、やはり都内と比較して年収が低い傾向にあります。また、もし地方就職後に「年収を上げたい」と転職を考えた場合でも、基本的には前年収を考慮した金額が提示されるため思ったように年収が上がらない可能性が高いです。

将来は年収を1000万以上稼ぎたいなどの目標があるなら、地方就職ではなく、都内や有名企業での就職を考えた方が近道かもしれません。

 

車が必須:維持費なども考慮する

地方での生活は、車が必須。少し買い物を行くにも、車がないと不便になる場合もあります。車を新しく購入する場合、費用や維持費についても考慮する必要があります。

また、地域によっては運転が荒い場合もあるので、普段車を運転しない人は要注意。地方就職を考えているなら、運転の練習もしておきましょう。

 

娯楽施設が少ない

地方就職をする場合、この点についても考慮する必要があります。都会と比べて遊べる場所が少なく、人によっては「つまらない」と感じてしまう場合も。休日の過ごし方を振り返り、どんな時に楽しいと感じているのか?を考えるようにしましょう。

 

移住先の選び方とおすすめランキング

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移住先がまだ決まっていないという方もいますよね。そこでここからは、移住先の選び方やおすすめランキングについて紹介します。

 

後悔しない移住先の選び方

自分の希望を明確にする

一言で地方移住といっても、都会での生活をある程度残した不便を感じない都市なのか、大自然に囲まれた田舎なのかでは、その後の生活は違ってきます。あなたが地方移住に何を求めるのか、今後の人生をどう過ごしていきたいのか、希望を明確にしましょう。

 

ライフスタイルに応じて決める

地方就職に対するあこがれやこだわりも、移住先を選ぶ上で重要なポイント。何度も移住できるわけではないので、後悔がないようにてください。

例えば・・・

-教育に力を入れている自治体がいい

-子育て環境が整っている自治体がいい

-自然が豊かな土地がいい

-きれいな海がある土地がいいなど

 

人気の都市から決める

人気の都市は、それだけ移住者の先輩が多いということ。自治体の制度も整っていることが多く、地方就職に不安があるなら、人気の都市から決めると安心です。

 

移住先おすすめランキング

日本最大の移住相談所「ふるさと回帰支援センター」が2021年3月に発表した「移住希望地ランキング」を元に、移住先のおすすめランキングを紹介します。

 

1位:静岡県

 

移住先でもっともおすすめなのは、静岡県。「移住希望地ランキング」窓口調査で、一位を取得した県です。

静岡県の魅力は、雄大な富士山や、日本一の深さの駿河湾といった豊かな自然環境。さらに東海道などの古い街並み、富士山本宮浅間大社や三嶋大社などの神社や、富士山の湧水にも恵まれています。

また、東海道新幹線の停まる駅が県内に6駅あることや、第二東名高速道路も開通することから、東京に出るのにも便利です。「地方移住を考えているけど都内に家族や友達がいる」という人にも、選びやすい地域だといえるでしょう。この地域は、子育て支援や住まいの助成金も充実しており、どなたにも住みよい地域です。

 

2位:山梨県

「移住希望地ランキング」窓口調査で、2位を取得した山梨県は、静岡県と同様、富士山が臨める地域。そのほかにも、おいしいフルーツや、温泉など、自然豊かな田舎暮らしを楽しめます。

また、首都圏へのアクセスがいいのも魅力。甲府から東京までは特急電車で90分なので、移住先での就職活動や家探がしやすいですよ。

2027年にはリニア中央新幹線の開業が予定されており、さらにアクセスが良くなります。

 

3位:長野県

3位にランクインしたのは、人気の移住先として知られている長野県。全国最多の百名山があるなど、自然豊かな地域です。松本や長野市・軽井沢などの市街から、温泉、登山やスキーなど、様々なことが楽しめるのも魅力。

移住者の先輩も多く、移住したあとの暮らしや仕事について情報がもらえてます。そのため、計画が立てやすく、移住後のイメージもしやすい地域と言えるでしょう。どの自治体も移住支援制度が充実しており、IT事業者に半年まで住居とオフィスが提供される「おためしナガノ」も革新的です。若者からシニアまで、年齢層に応じた支援もしています。

また、長野市から東京駅までは新幹線で90分。リニア中央新幹線が開通すると、品川~飯田が45分になります。

 

まとめ:地方就職のメリット・デメリットを踏まえて決断しよう!

ここまで、地方就職のメリットデメリットを紹介してきました。

地方での就職(転職)は、自然豊かな暮らしができる・物価が安いなどのメリットがあります。一方でデメリットとしては、求人数が少ない、年収が低いなどがあります。

この記事の内容を参考に自分の人生設計を見つめなおし、地方就職が自分にとって最善なのか考えるヒントになれば幸いです。

最近では、大手企業が地方にサテライトオフィスを構えるなどの動きもあります。地方で暮らすこと・理想のキャリアを描くことの両方を実現しやすくなっているので、ぜひ後悔のない選択をしてくださいね。

最後までご覧いただきありがとうございました。

 

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