「地方移住には興味があるけれど、失敗したらどうしよう?」
とお考えの方、実は、地方移住に失敗する人にはある共通点があるのです。
事前にその共通点を把握することで、自分に合った理想的な地方生活を送ることができるはず。
本記事では、どのような人が地方移住に失敗しやすいのか、そして、地方移住で失敗しないためのポイントについてご紹介していきます。
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地方へ移住するからには、移住後すぐにスムーズな生活を送りたいと考えますよね?
しかし実際には、地方移住後すぐに失敗した、あるいは自分には向いていなかったと感じる人がいるという現実があるのです。
それではまず、地方移住で失敗・後悔しやすい人の共通点から見ていきましょう。
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食は生活を支える上で重要なウエイトを占める部分ですが、古くからその地方に伝わる郷土料理やご当地グルメがある場合、それが口に合わない可能性があります。
そしてその際に、自分が慣れ親しんできた食品をすぐに入手できる商業施設などがあれば、問題なく過ごせるでしょう。
しかし、居住エリアによっては、自動車がないと商業施設まで移動できず、すぐにお好みの食材を入手できない可能性もあるのです。
また、都市部での居住歴が長い方の場合、飲食店がほぼないなどがストレスになることもあるでしょう。
つまり、居住エリアが自分のライフスタイルに合わないと感じることで、地方移住を後悔する可能性があるということです。
特に都市部から地方に移住すると、密な人間関係に疲れて、地方移住そのものに対して失敗したと感じることがあります。
たとえば、都市部では近隣住人と顔を合わせる機会がほとんどない生活が珍しくありません。一方、地方によっては、地域全体が家族ぐるみのつきあいを当たり前としているところがあります。
そして、そのような付き合いについて行けない場合では、人間関係に苦しむことになるのです。
こういった人間関係の変化もまた、移住に失敗したと感じる原因になるでしょう。
地方移住する人の中には、「とりあえず移住してからでも、仕事はすぐに見つかるだろう」という安易な考えのもとで、無計画に移住してしまう人がいます。
しかし、地方移住をしてもすぐに仕事が見つかるという保証はどこにもありません。
また、仕事が見つかったとしても、それが自分にとってやりがいがある仕事だとも限りません。
そして、仕事に対する理想と現実のギャップを痛感し、地方移住に失敗したと感じることがあるのです。
地方移住する前には、誰でもある程度の資金は用意しているでしょう。そして、その資金があればしばらくの間は生活できるかもしれません。
しかし、地方では都市部よりも賃金が安いため、仕事が見つかったとしても、これまでよりも少ない収入でやりくりしなければなりません。
また、引っ越し費用や旅費などが思いのほかかかることもあります。
注意していただきたいのは、「地方は物価が安いから何とかなるだろう」と楽観視してしまうということです。
確かに、地方の物価は都市部よりも安いですが、万が一仕事が見つからない状態が何カ月も続いたり、低賃金の仕事をすることになったりした場合では、資金はあっという間に底をつき、生活に困窮する可能性が否めません。
日本には四季があり、1年を通じて温暖なエリアもあれば、暑さ寒さが厳しいエリアもあります。また、地方特有の害虫や害獣が生息しているエリアもあるため、気候や周囲の環境をよく確認せずに移住をすると、移住後間もなく後悔する可能性があるでしょう。
地方移住には、向いている人とそうでない人がいます。都市部での生活環境をそのまま地方に求める人は、ひとまず地方移住には向かないと考えておく必要があるでしょう。
では、地方移住が向いているのは、どのような人なのでしょうか。
4つの特徴をご紹介していきます。
地方には、都市部にはない自然が多く、海や山、川など、豊かな自然を楽しめます。
しかし、上記でも触れたように、地方によっては害虫や害獣による被害も覚悟しておかなければなりません。それらを含めて自然を大好きで、その環境を受け入れられる人は地方移住に向いているといえるでしょう。
地方移住をするなら、居住エリアにいち早く溶け込み、円滑な人間関係を築くことが大切です。というのも、地方は都市部よりも不便な点が多く、居住エリアの住人達と協力し合いながら生活しなければならないことがあるからです。
コミュニケーションが得意で、近隣の人たちとも仲良くしようと考えられる人は、地方移住に向いていると言えます。
地方に移住すると、都市部に住んでいた頃のような便利さがなくなり、何かにつけて不便な思いをする可能性があります。
たとえば、商業施設がないといったことがその好例ですが、エリアによっては子供が通う保育園や幼稚園、学校が近所になく、遠方に通園・通学しなければならなくなるなどの不便さもあります。
そのような不便さにも適応できる場合、ひとまず地方移住を検討してもよいでしょう。
以前では、会社に出勤して職務に励むというのが一般的なスタイルでしたが、近年ではクラウドソーシングサービスの発展に伴い、フリーランスで活動する人が増えています。
たとえば、ライター、プログラマー、WEBデザイナーなどは、パソコンがあれば世界中のどこにいても受注できます。
すでにフリーランスとして活動している方は、地方移住に伴う仕事の不自由さを感じることなく、いつも通り業務をこなせるはずです。
つまり、フリーランスとして独立している人・独立を考えている人は、地方移住に向いていると判断できます。
ここまで地方移住で失敗・後悔しやすい人の共通点と、地方移住に向いている人の特徴についてご紹介しました。
それではここで、今一度地方移住で失敗しないためのポイントについてまとめてみましょう。
都市部と地方では、そもそもの生活様式に違いがあるということを理解しておきましょう。買い物や人づきあいなどにおいて、地方に移住すると都市部では感じなかった不便さやわずらわしさを感じることがあります。
しかし、裏を返すのなら、これらは都市部では味わえない、地方移住ならではの醍醐味として捉えることもできるのです。
とはいえ、希望する居住エリアがどのような雰囲気かについては、実際に足を運ばなければわからないこともありますので、心配な方は、地方移住を事前に体験しておくのがおすすめです。
他方移住体験については下記でもご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
地方移住を検討する際には、移住先で仕事を見つけておいてから行動するという方法がおすすめです。
地方は都市部よりも求人が少ない可能性があり、「何とかなるだろう」という安易な判断で移住をしてしまうと生活に困窮するリスクが高まります。
そうならないためには、地方移住を決める前に仕事を見つけておくのがベストです。
なお、ライターやプログラマー、WEBデザインなどですでに実績があるなら、地方移住を機にフリーランスとして独立するという方法もおすすめです。
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地方に移住する際には、自治体ごとに移住支援制度を利用できる場合があります。
各支援制度の具体的な内容は自治体ごとに異なりますが、支援金を確保できれば地方移住後の不安を多少なりとも軽減できるでしょう。
移住したいエリアをすでに絞り込んでいるなら、まずは自治体に問い合わせてみて、利用できる支援制度について確認すると良いでしょう。
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地方移住を考え始めたら~移住を支援してくれる自治体・公式サイト全まとめ~
地方移住体験とは、実際に地方移住する前に、1週間程度移住希望エリアで暮らしてみて、実際に移住するかどうかを検討するために設けられている制度です。
この制度は自治体によって開催されていることがあり、無料で利用できることもあります。
また、内容は1泊2日〜1週間程度と幅が広いため、まずは自治体の相談会に参加し、地方移住体験を検討してみてはいかがでしょうか。
二段階移住というのは、まずは移住希望エリア内の都市機能が備わっているエリアに移住し、続いてエリアを絞り込み、自然豊かなエリアに移住するという方法です。
この方法なら、少しずつ地方暮らしに慣れることができるため、急な生活環境の変化が心配な方には、特におすすめの方法だといえるでしょう。
今回は、地方移住で失敗・後悔しやすい人の共通点や地方移住に向いてる人の特徴、地方移住で失敗しないために押さえておきたいポイントについてご紹介してきました。
地方移住というと、自由で束縛がない生活を送れるというイメージがあるかもしれません。しかし、実際に移住すると、生活の不便さや人間関係の難しさなどの問題が出てくることも確かです。
また、害虫や害獣についての知識も得ておかないと、実際に地方移住してから困惑することになるでしょう。
なお、自治体によっては地方移住体験制度が設けられているところがあります。
地方移住に不安を感じている方は、まずはそういった制度をうまく利用し、地方移住のイメージだけでもつかんでおいてみてはいかがでしょうか?